「貯金だけじゃ不安…」と感じているなら、複利という仕組みを知っておくだけで、お金に対する考え方がガラっと変わります。今回は、S&P500やオルカンなど人気の投資先を例に、複利がどれほど強力な武器になるかを具体的な数字で見ていきましょう。
複利って、結局なに?
銀行に100万円を預けて、年利1%がついたとします。1年後には101万円になりますね。単利なら、毎年必ず「元の100万円の1%=1万円」しか増えません。
一方、複利は違います。1年目の利息1万円も「次の年の元本」に加わるので、2年目は101万円に対して利息がつきます。3年目は102万円に対して……。この「利息に利息がつく」スノーボール効果こそが複利の本質です。
たった1%の差でもアホかと思うかもしれませんが、これが年5〜10%の世界で、20〜30年間続くとどうなるか——数字で見ると驚くはずです。
100万円を「放置」したらどうなる?
下の表は、100万円を一括で投資した場合の試算です。年利は固定と仮定した、あくまでシミュレーションです。
| 年利 | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|
| 0.02%(普通預金の目安) | 100.2万円 | 100.4万円 | 100.6万円 |
| 5% | 163万円 | 265万円 | 432万円 |
| 7% | 197万円 | 387万円 | 761万円 |
| 10% | 259万円 | 673万円 | 1,745万円 |
普通預金に30年間置いておいても、100万円がほぼ100万円のまま。一方、年利10%の世界では同じ30年で1,745万円になっています。この差を生み出しているのが、複利の力です。
実際の投資先の「過去の年利」はどれくらい?
「でも、年利10%なんて夢みたいな話でしょ?」と思いますよね。実は、投資の世界では決して非現実的な数字ではありません。主要なインデックスファンドの過去実績を見てみましょう。
⚠️ 以下の数値はあくまで過去の実績です。将来のリターンを保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。
S&P500(米国大型株500社)
アメリカのApple、Microsoft、Amazon、Googleなど、誰もが知る超有名企業500社を丸ごと買えるイメージのインデックスです。
1957年の算出開始から2024年末までの年間リターン(配当込み)は平均10%超。直近10年では約13.3%という高水準でした。毎年プラスとは限りませんが(2018年はマイナス4%、翌2019年は+31.5%など)、長期で保有すると平均に収束していく傾向があります。
📊 S&P500 100万円 × 20年シミュレーション(年利7%想定)
元本 100万円 → 20年後 約387万円(利息 約287万円)
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)
日本でいま最も人気の高い投資信託の一つ。先進国・新興国含む世界約50カ国の株式に、一本で分散投資できます。「個人投資家が選ぶ! Fund of the Year」でも圧倒的な支持を集め1位を獲得しています。
連動指数(MSCI ACWI)の2010年〜2026年のCAGR(年平均成長率)をもとにした平均利回りは年約8%が目安とされています。
📊 オルカン 100万円 × 20年シミュレーション(年利8%想定)
元本 100万円 → 20年後 約466万円(利息 約366万円)
日経平均(日本株)
日本を代表する225社の株価指数。長期リターンは年3〜5%前後と言われています。円建てなので為替リスクがなく、身近に感じやすいのがメリット。ただしS&P500やオルカンと比べると、過去の成長率はやや控えめです。
比較まとめ
| 銘柄 | 特徴 | 過去の目安年利(推定) | 為替リスク |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 米国500社 | 約7〜10% | あり(ドル建て) |
| オルカン | 全世界分散 | 約7〜8% | あり(外貨建て) |
| 日経平均 | 日本225社 | 約3〜5% | なし(円建て) |
| 普通預金 | 元本保証 | 約0.02% | なし |
複利のすごさを自分で体感してみよう
「じゃあ自分が実際に投資したらいくらになるの?」を確かめるには、計算してみるのが一番です。下のシミュレーターで、元本・年利・運用期間を自由に動かして、複利の威力をリアルに体感してみてください。
複利を最大化する3つのコツ
① とにかく早く始める
複利は時間が長ければ長いほど効果が爆発的に膨らみます。25歳から始めた人と35歳から始めた人では、同じ元本・同じ年利でも、30年後の資産額に大きな差がつきます。「まだ若いから」ではなく「若いからこそ」始めるのが正解です。
② 売らずに持ち続ける
株価は毎年乱高下します。暴落が来ると怖くて売りたくなりますが、売った瞬間に複利の連鎖が断ち切られます。過去のS&P500を見ても、10年以上保有し続けた場合、マイナスになったケースはほとんどありませんでした。
③ 配当を再投資する
オルカンやS&P500に連動するインデックスファンドの多くは、配当を自動で再投資する仕組みになっています。受け取った配当をすぐ使わず、そのまま増やし続けることで複利がさらに加速します。
よくある疑問
Q. 少額からでも意味がある?
あります。毎月1万円の積立でも、年利7%・20年間続けると約524万円になります(元本240万円に対して、複利で約2倍超)。大切なのは金額より「続けること」と「時間」です。
Q. 元本は保証されるの?
インデックスファンドへの投資は元本保証ではありません。短期では大きく値下がりすることもあります。余裕資金で、長期・分散・積立を基本に考えることが大切です。
Q. NISAとの組み合わせは?
新NISAを使えば、投資の利益にかかる約20%の税金がゼロになります。複利の効果がさらに高まるため、インデックス投資との相性は抜群です。
複利シュミレーター
スライダーを動かして確認できます
元本
100万円
利息合計
+165万円
最終金額
265万円
上のシミュレーターで、あなたの「複利の未来」を計算してみよう
元本・年利・期間を動かすだけで、お金の育ち方がひと目でわかります。※ 投資は自己責任です。本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。

